「解体予定がある人必見」騙されないで!
相場を知らないと騙されても気が付けない、まずは相場を知ろう。
建物にあった相場を知り、必要以上に高い見積もりに騙されないようにしましょう。
目次
はじめに木造住宅の解体で相場を考えてみましょう。
土地の広さの単位は「坪」と「平米=㎡」で表します。
1坪はおよそ3.3㎡、畳2枚分の広さです。
木造住宅の解体相場の全国平均は「1坪4.5万円」です。
50坪だとすると225万円ほど。
都市部に近づくほど、重機保管や人件費が高くなるので相場が高くなる傾向があります。
詳しい相場をみて建物にあった相場を確認しましょう。
・仙台の構造別「坪単価の相場」
・仙台の産業廃棄物の処理料金
・整地費用について
3つのポイントを抑えて相場に詳しくなろう。
「解体する建物が特殊だから相場があてにならない」という方は後述する「その他の費用が掛かる要因」で詳しく紹介させていただきます。
まずは一般的な相場から見ていきましょう
基本的に硬度が高いほど解体が大変になるのでその分費用が高くなります。
解体する坪数が多いほど坪単価は安くなる傾向があります。
坪単価の相場 | 50坪の相場 | ||
---|---|---|---|
木造 | 一般的な戸建てや小規模なアパートなど | 3~5万円 | 150~250万円 |
鉄骨造 | 柱や梁などが鉄骨で作られた建物 | 4~7万円 | 200~350万円 |
RC造 | 柱や梁が鉄骨とコンクリートでできた建物 | 4~8万円 | 200~400万円 |
30坪の2階建て木造住宅を解体して出てくる廃材の量は、4tトラック5~10台分※です。
※運び出す廃材は形が整っていないため、1台のトラックに積める量で差が出ます。
廃材の処理費用だけで100万円以上かかることもよくあります。
1㎥は、1m×1m×1mの体積を表しますが、形が統一でいびつな産業廃棄物(以下廃棄物とします。)はその場で正確に料金の提示はできません。
大抵は廃棄物処理場で重さを測り、料金を算出します。
廃材の種類 | 処理費用のめやす |
---|---|
木くず (状態が悪い場合) |
5,000円~/m (12,000円~/m) |
石膏ボード | 12,000円~/m |
ガラス陶磁器 | 12,000円~/m |
タイル | 12,000円~/m |
コンクリートがら | 2,000円~/m |
土地の状態と広さや、整地の程度により、かかる費用がかわります。
土地の状態については、何もない状態であれば1㎥あたり700円前後ですが、木が生えている・土壌改良(傾斜がある等)が必要の場合は1㎥あたり3万円かかることがあります。
仕上げの程度については、整地が丁寧にされるほど費用は高くなります。
どの程度の整地を依頼するのかを予め伝えておきましょう。
解体時に費用が値上がりする要因をまとめました。
解体したい建物が以下に当てはまりそうな場合は業者に確認をしてください。
アスベストには発がん性物質が含まれていて、吸い込むととても危険です。
アスベストにも種類があり、飛散しやすいものほど費用が高くなります。
除去する面積によって単価が変わりますが、調査は専門家にお願いしましょう。
面積 | 1㎡あたりの相場 |
---|---|
300㎡以下 | 2~8.5万円/㎡ |
300~1,000㎡ | 1.5~4.5万円/㎡ |
1,000㎡以上 | 1~3万円/㎡ |
仙台市ではアスベスト除去の支援があるので、一度ご相談ください。
仙台市のHP
地中にコンクリートなどの障害物がある場合は費用が追加されます。
地中までおよぶ解体は費用が高額になるため、昔の解体工事で処理をせず、放置されたものが後になって発見されるケースがあります。
その場合は残念ながら施主負担です。
地下室など建物自体が地下にある場合は業者に直接見積もりをもらってください。
障害物の種類 | 相場 |
---|---|
昔の建物などの瓦礫 | 10~50万円 |
過去の建物の基礎 | 20~60万円 |
古井戸 | 10~20万円 |
浄化槽 | 10~20万円 |
解体する建物が奥まった場所だと、多くの場合に目の前の道が狭いです。
道が狭いと重機や瓦礫の運搬は手作業になり、その分効率が悪くなり工期が伸びます。
そのためにかかる時間と人件費の分で費用が多くかかります。
公道にトラックを停めたり、積み込み作業をするには警察署に道路使用許可を申請する必要もあります。
近隣の建物と密接している場合は、解体の振動などの影響で他の建物に被害がでないかを調査する必要があり、その調査費用がかかります。
調査の際に細かく写真を残したりすると、万が一被害がでてしまったときに、解体工事の影響なのかをはっきりさせることができるので重要なポイントです。
建物それぞれに最善の割合がありますので一概に「この割合が正しい」というものではありませんが、重機を効率よく利用すれば、当然工期の短縮や費用の負担が減ります。
作業員が多く、重機をあまり使えない場合は工期が伸びその分人件費が多くかかるでしょう。
「見積もりが一番安かったから決めたのに追加料金がどんどん増えて、他の業者の見積もりよりもはるかに高い金額を請求されてしまった、、、見積もりに騙された!」と、ならないように、解体する建物の特徴を確認し、その建物の相場を知ることが大切です。
「戸建て50坪、古井戸あり」だと解体費の相場が「225万円+10~20万円」くらいだとわかかり、「150万円でできるので是非解体やらせてください!」と言われても怪しいことに気が付きますね。
追加費用がかかる要因の多くは、見積もりの現地調査の段階でわかるはずなので、必ず現地調査に立ち会うことと、懸念される要因と伝えておくことが必要です。
また、見積もりの内訳についての理解を深めておくことで、正当な料金なのかの目安となりますね。